ゴールデンウィークやお正月に国際線の飛行機に乗ると、必ずといっていいほど見かける光景があります。何人かの女性が、バッグからおもむろに化粧水スプレーを取り出して、顔にシュッシュッと吹きかけている。おそらく機内での乾燥を防ぐための、彼女たちなりの自衛策なのだと思いますが、これはまったく肌の保湿にはなっていません。それどころか、かえって肌の水分を奪う行為といってもいい。だって、障子紙にスプレーで水を吹きかけると、すぐに乾いてパリパリになるでしょう。あれと同じで、化粧水スプレーは肌の乾燥を加速させてしまうのです。そもそも日本人は昔から水と結びつきが強く、それゆえに、化粧品においてもとりわけ化粧水が大好きなのです。でも問題はその使い方。例の機内の女性たちのようにスプレーで吹きかけて使うなんて論外。また、化粧水を手にとってパンパンと顔にたたきつけるのも、完全に肌に浸透しないばかりか、肌を刺激するのでおすすめしません。「だたく」「こする」という行為は、肌に負担をかけるばかりか、シワをつくったり、ときには肌を傷つけることもあります。最近は目元を強調した「目ヂカラーメイク」の流行で、メイクを落とすときに目をこすり過ぎて眼球や皮膚を傷つける女性が増えていると聞きます。肌は私たちが思っている以上にデリケー卜なもの。目のまわりの皮膚は厚さ0・2ミリメートルともいわれています。
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