皮膚の表面がなめらかで、うるおいのあることが、美しい皮膚の1つの条件であると書いた。それは皮膚表面を触って感じることで。例えば虫眼鏡を使って拡大してみると、そのような皮膚の表面も凸凹しているのである。皮膚の表面をみて、気づくことは、網目状に、細かい溝が走っていることである。それを皮溝と呼んでいる。皮溝にかこまれて、菱形、あるいは四角形に皮膚のたかまっているところがある。それは皮丘といわれている。皮溝が広く、深くなっているほど、これらは目立つ。
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とくにゆび先の腹面では皮溝が渦をつくっている。それを指紋という。ゆび先の細かい仕事ができるのも、この指紋があるためである。また皮溝が交差しているところに、小さな孔がみえる。そこから、皮膚の表面に向かって毛がのびている。これは毛の出口で、毛孔と呼ばれている。さらに中心部にも1つずつ孔がある。これは汗の出口で汗孔と呼ばれている。つまり、皮膚の表面には溝と小さな孔とが沢山あって、必ずしもガラス板のようになめらかなものではない。そうして皮溝の幅、深さ、孔の大きさはすべての人々に一様ではない。皮溝の幅がせまくて浅いときは、キメの細かい肌と呼ばれている。その反対に皮溝の幅が広く深くなっており、皮溝が目立ち、しかも不揃いになってくると皮膚の表面はさわってざらざらしている。これをキメの荒い肌と呼んでいる。年齢的にみると、若い人ほどキメが細かく、年をとるにしたがって荒くなってくる。また、男性の方が女性よりキメは荒い。