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学齢期の入り口での親の判断

自分の子供がどのように経歴を積み上げていくのかということについて、無関心な親はいないと思います。多くの親にとって最大の関心事であると同時に、子供への責任義務でもあるからです。社会に対しての責任といえるかもしれません。そうした意味で「受験」は親にとって避けて通れない重要な課題のはずです。もちろん主役は子供自身ですから、最終的な責任は親にはありません。ただ子供が判断しきるには年齢的に無理があり、学齢期の入り口での親の判断は大きな意味を持ちます。私にとって仕事としての「塾」での経験、そうした受験における親の役割について考えるきっかけになったと思います。多くの受験生や、その親たちと受験をめぐって苦楽をともにし、問題を解決していく中で、自分の考え方も大きく変わってきたと思います。

基礎的な原理を学ぶ

学校は、基礎的な原理を学ぶところであり、もう一度原点に戻って物事を整理する場所と思った方がよい。2002年からの小・中学校の授業は、今以上に基礎・基本が中心になることも知っておくべきである。学校でわからなかっか友達がいたら、進学塾で教わったことを教えてあげるぐらいの気持ちになってほしい。また補習塾に行っている場合も、学校の授業を聞かない弊害が生じることがある。それは、今度は進学塾とは逆に、どうせ塾で習うから学校ではやらなくていいや、といった安心感を持つためである。このようなやり方も、大変損な学習法だといえよう。補習塾に通っているなら、学校の授業が予習で、塾ですることを復習と考えるべきだろう。そうすれば、本物の学力が間違いなく向上する。このような組み合わせでやっていけば、先のエビングハウスの忘却曲線を上手に利用した学習法を実践していることになり、内容が定着しやすくなるに違いない。

入試に取り組んでいる受験生

入試に取り組んでいる受験生は、三月初めが歯の食いしばりどころ。来年受験の現役生にとっては、卒業・終業式と同時に受験生となる。今から、不得意科目の克服対策、予備校選択など長期的な展望をもって取り組む必要がある。入試の合否は、高校、大学を問わず基本的に総合得点で決まる。極論すれば、得点の低い科目が一つあっても合格する。「不得意科目の克服に費やすエネルギーを得意科目を伸ばすことに使いなさい」と入試が迫った時期にアドバイスした背景には、その意味も含まれているのです。と言っても例外はあります。英語など配点の高い科目は、不得意では、合格最低ラインに到達せず致命的な打撃を受けかねません。英語などが不得意な生徒は受験前に、是が非でも克服に努めねばなりません。克服に役立つアドバイスは、最初から大きな目標を掲げないこと。とかく八〇点、九〇点取るレベルまで上げなければ、と考えがちですが。そう考えることが、苦手意識をさらに強め、結果的に勉強が空回りします。ですからコツは、目標を「とりあえず合格最低点を取れればいい」と低めに置き、基礎を時間をかけてじっくり習得することが近道です。


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